情報工学

5G時代のスマートフォン選び – おすすめ3選

5G時代のスマートフォン選びについて(ねこ技師)がザックリ解説します!

移動通信の第五世代

まず初めに5Gの語源から!

「5G」は「5th」と「Generation」の頭文字で、第五世代という意味があります。なんの第五世代かというと「第五世代移動通信システム」のことです。ザックリ言うと「携帯電話」が今まで進化して、今が第五世代目ということになり、それを「5G」と言っています。それでは、第一世代「1G」から順に解説していきましょう。

第一世代:1980年代 電話だけ

「しもしも~♪」でお馴染、この肩から背負っているバッグのようなもの、これが携帯電話の元祖です。今では信じられないサイズ。さぞかし重かったことでしょう。現在のNTTである日本電信電話公社(通称:電電公社)がアナログ方式の携帯電話を世に輩出したのがこの第一世代携帯電話です。

第二世代:1990年代 電話+ショートメール

ガラケー

そして第二世代、ドコモで言うところの「iモード」を搭載したデジタル方式の携帯電話が登場!私も高校の頃は学生服のポケットのなかでブラインドタッチ!全く画面を見ずにメールを作成し、隣の席の友人に送信するといった愚かなことをしていました。「iモード」に探求心を搔き立てられ、パケット通信料にヒヤヒヤする日々ででした。メールの文字数制限があったことも今ではいい思い出です。

第三世代:2000年代 電話+Eメール+カメラ+(一部ワンセグ)

写メ

そしてそして、第三世代、これまたドコモで言うところの「FOMA」を搭載した当然デジタル方式の携帯電話。Eメールが一気に普及したのもこの世代。ブラウザやちょっとした動画鑑賞も可能となり、さらに便利に!そして何といってもカメラ搭載!初期の頃は解像度が低かったため、デジタルカメラ(通称:デジカメ)との棲み分けができていましたが、撮影してすぐに共有できるという、プリクラ的要素が若者の間で大ブーム!徐々に性能、解像度が上がってきたこともあり、デジカメの存在を脅かす存在に…「解像度」についてはこちらの記事で解説しています。

第四世代:2010年代 電話+Eメール+カメラ+高速データ通信

スマホと猫

「LTE:Long Term Evolution」を搭載した、言うまでもなくデジタル方式の携帯電話!高速データ通信が実現し、動画鑑賞が常識に!またインターネットを快適に行えるようになり、パソコンの競合品にまでのし上がってきました!アプリなどの概念も出てきたのもこの世代です。我々が最も馴染み深い世代かもしれません。アプリについてはこちらの記事で解説しています。この頃から携帯電話をスマートフォン(通称:スマホ)と呼ぶようになりました。

第五世代:2020年代 電話+Eメール+カメラ+超高速データ通信+低遅延

お待たせしました。第五世代、5Gです。5Gは高速で安定したインターネット接続を実現することができます。第四世代の最大理論速度は1Gbps近くに達することがありますが、実際の使用では数百Mbps程度が一般的です。一方で第五世代の最大理論速度は20Gbpsに達することもあります。これにより、超高速インターネット接続、超低遅延、大容量データの伝送が可能になります。

5Gは、なぜそんなに高速にできるのか?

5Gの周波数帯をイメージした図

5Gが超高速、低遅延を実現できる要因は以下の通りです。

高周波数帯の使用: 5Gは、以前の世代のネットワークよりもはるかに高い周波数帯(ミリ波帯として知られる30GHzから300GHz)を使用することで大量のデータを高速で伝送することができます。しかし、伝送距離は短くなるという欠点もあります。

より大きな帯域幅: 5Gネットワークは、以前の4Gネットワークよりもはるかに広い帯域幅を提供します。一度により多くのデータを処理し、転送することができます。

高度なアンテナ技術: 5Gでは、マッシブMIMO(Multiple Input Multiple Output)と呼ばれるアンテナ技術が使用されています。この技術では、多数のアンテナがデータを同時に送受信することで、ネットワークの容量と効率が大幅に向上します。

これらの技術的進歩により、5Gは4G LTEネットワークと比較して、大幅に高速な通信速度を実現しています。

5Gのデメリット

5Gには多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットや懸念点も存在します。

バッテリー消費の増加: 5Gは高速通信を実現しますが、その代償としてバッテリー消費が増加することがあります。これは5Gネットワークの高いデータ伝送率と関連しています。ただし、最新のスマートフォンはバッテリーの効率化が進んでいるため、実際の影響はモデルによって異なります。

カバレッジの限定性: 5Gは都市部や発展地域に集中して展開されているため、地域によっては5Gの恩恵を受けられない場合があります。特に地方や山間部では、まだ4G網の方が信頼性が高い可能性があります。

端末の価格: 5G対応スマートフォンは、一般的に4Gモデルよりも価格が高い傾向にあります。これは、新しい技術と高性能なハードウェアが必要なためです。ただし、5G技術の普及に伴い、価格は徐々に下がってきています。

セキュリティとプライバシーの懸念: 5Gネットワークはより多くのデバイスを接続するため、セキュリティの脆弱性が懸念されています。プライバシー保護とセキュリティ対策の強化が求められます。

健康への影響に関する懸念: 5Gネットワークの健康への影響については、一部で懸念が表明されていますが、現在のところ、5Gの電磁波が人体に有害であるという科学的根拠は確立されていません。

これらのデメリットを考慮すると、5Gスマートフォン選びでは、自分の生活環境や使用状況、予算に合ったモデルを選ぶことが重要です。また、技術の進化とともに、これらの問題点は徐々に解決されていくと予想されます。

 

 

ABOUT ME
ねこ技師
普段は電機メーカの設計者として、製品開発に情熱を注いでいます。このブログでは、電気電子情報工学について書いていきたいと思います。 趣味はPCやガジェット系について知識を深めることなので、その視点でもブログを通じて経験や学びを共有できればと思います。このブログが同じような分野に興味を持つ方にとって有益な情報源となれば幸いです。